本物の名探偵
平塚八兵衛が追った事件

刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史

「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」は、佐々木嘉信・著、平塚八兵衛・述によるノンフィクション書籍です。2009年にはこの本を原作としたテレビドラマが作成されました。平塚の、地を這うような徹底的な捜査方法、独自の視点から語られる事件の真相など、昭和を代表する事件の捜査の最前線に立ち続けた平塚の熱い刑事魂が読み取れる一冊です。

内容

産経新聞社の元編集局調査資料部長・佐々木嘉信が、社会部記者時代の1975年に「昭和の名刑事」と称された平塚八兵衛に直接インタビューをし、平塚八兵衛が捜査に当たった事件についてまとめた本です。1975年に「刑事一代—平塚八兵衛聞き書き」として刊行し、2004年に新潮文庫から文庫化された際に「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」と改題されました。平塚が捜査した、帝銀事件・下山事件・吉展ちゃん誘拐殺人事件、そして三億円事件について、捜査の最前線にいた平塚だからこそわかる証言や、その地道な捜査方法などを、非常に詳しく知ることが出来ます。2009年にはテレビ朝日の開局50周年記念ドラマとして、渡辺謙主演でドラマ化されました。

テレビドラマの登場人物・キャスト

テレビドラマ版の「刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史」は、2009年6月20日・21日の二夜連続で放送されました。視聴率は第一夜が19.4%、第二夜が21.6%でした。このドラマは2009年6月度のギャラクシー賞月間賞を受賞しています。

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平塚八兵衛…渡辺謙
警視庁捜査一課の刑事。「鬼の八兵衛」「喧嘩八兵衛」「落としの八兵衛」など様々な異名を持つ個性派刑事です。「刑事(デカ)には100点か0点しかねぇんだ」が口癖で、自分の持論を徹頭徹尾曲げない性格から、度々周囲の刑事と衝突しています。しかし、上役の加山や尾藤らにはその腕を認められていました。郷里での警察署に務めていた給仕との諍いから、刑事に袋叩きにあった経験がきっかけで警官になり、十二代目片岡仁左衛門一家殺人事件を皮切りに、刑事として数々の事件捜査に関わります。一度も昇進試験を受けずに、退職時には警視にまで上り詰めた叩き上げの刑事です。
石崎隆二…高橋克実
警視庁捜査一課の刑事で、巡査部長です。警備員殺人事件から加山の命令で八兵衛とコンビを組んでいる八兵衛の相棒です。はじめは八兵衛と対立していましたが、捜査が進むにつれて良き相棒へと変化していきます。吉展ちゃん誘拐殺人事件の捜査あたりから体調不良を感じはじめますが、気にせずに捜査・取調べを続行します。しかし、誘拐事件解決後に末期ガンであることが判明し、警察功績章受け取り後に他界します。石崎のモデルは、実際に吉展ちゃん事件で八兵衛と捜査にあたった石井慶治巡査部長です。
小原保…萩原聖人
吉展ちゃん誘拐殺人事件の容疑者です。脅迫電話の声が似ているという証言が続出したことから捜査線上に浮上していましたが、福島でのアリバイがあり、また足が不自由なことから捜査本部は一度は「シロ」と断定しました。別の窃盗事件で逮捕され、前橋刑務所へ収監中でした。
岩瀬厚一郎…小泉孝太郎
産経新聞社会部の記者です。吉展ちゃん誘拐殺人事件の際に八兵衛宅に張り込み取材を行い、八兵衛と知り合いました。八兵衛の回顧録を作るため、吉崎と共に八兵衛宅を訪れます。
吉崎真由…相武紗希
産経新聞のカメラマンです。急場しのぎでしたが、岩瀬の八兵衛宅取材に同行し、はじめは回顧録に乗り気ではなかった八兵衛を「落とす」とこに成功します。父親が元警官で、八兵衛のような刑事になりたいと願っていました。
草間毅彦…山本耕史
警視庁捜査一課四係刑事で、警部補です。冒頭の回想シーンでは「刑事部参事官」となっています。吉展ちゃん誘拐殺人事件にて小原保の捜査に途中から合流し、八兵衛の下についた若手刑事です。三億円事件では八兵衛と捜査手法に関して対立しましたが、八兵衛が三億円事件の捜査から外れた時に、八兵衛の陰口を叩いた捜査員を一喝しており、八兵衛の捜査術や信条を尊敬していたことが窺えます。
平沢貞通…榎木孝明
帝銀事件の容疑者。皇室へ絵を献上するほどの腕前を持つテンペラ画の大家です。帝銀椎名町支店に残された名刺と同一の名刺を交換していたため、名刺班の捜査対象となりました。小樽の平沢のもとを訪ねてきた岸田と八兵衛に対し、アリバイと名刺をなくした経緯を淀みなく証言しました。しかし、あまりにはっきりしすぎている平沢の証言に八兵衛は疑問を抱き、裏付け捜査を開始することとなりました。
平沢咲子…木村多江
貞通の長女です。太平洋戦争で夫を亡くし、東京でパートをしながら子ども2人を養っています。八兵衛と福永に、父親のことを尋問されました。
森川剛三…杉本哲太
警備員殺人事件の容疑者です。警備員殺人事件発生時のアリバイがなかったため、容疑者の一人として浮上しました。事件翌日に同僚の影山が事件現場の状況を詳細に話していたと証言しています。
岸田為五郎…浅野和之
警視庁捜査一課強盗犯担当の刑事で警部補です。帝銀事件では名刺班の班長を務めました。平沢の捜査を捜査本部から隠密裏に実行することを決断し、八兵衛以下の名刺班をバックアップしました。旅費の差し止めなど捜査本部から数々の妨害を受けますが、自宅を抵当に入れてまで経費を調達し、小樽にて平沢の身柄確保・東京移送の逮捕劇に漕ぎ付けます。岸田は、実際に帝銀事件の名刺班班長を務めた居木井警部補がモデルとなっています。
森川八重子…余貴美子
剛三の妻です。警備員殺人事件発生の際、病気で寝込んでおり、夫の剛三が看病していたと証言しています。
尾藤和則…大杉漣
警視庁捜査一課課長代理。階級は警視です。吉展ちゃん誘拐殺人事件にて八兵衛を捜査班に迎え入れました。後に三億円事件でも八兵衛に捜査本部へ加わるように依頼しています。
平塚つね…原田美枝子
八兵衛の妻です。過酷な日々を送る八兵衛を気遣い、彼の刑事生活を献身的に支えています。
加山新蔵…柴田恭兵
警視庁捜査一課主任で警部補です。冒頭の回想シーンでは「捜査一課 警視」となっています。八兵衛の新米刑事時代の直属の上司で、八兵衛曰く「生涯頭の上がらない人」だそうです。八兵衛の師匠的な人物でよき理解者でもあります。警備員殺人事件、吉展ちゃん誘拐殺人事件などで捜査指揮を担当しました。吉展ちゃん誘拐殺人事件の捜査本部解散後、志村警察署長に栄転となりました。
その他のキャスト
平塚利恵(八兵衛の娘)…星井七瀬
平塚正雄(八兵衛の息子)…登野城佑真
槙原茂(刑事部長)…宅麻伸
津山貴之(捜査一課長)…平泉成
平田茂光(刑事部参事官)…矢島健一
北村雄一郎(捜査一課係長・警視)…永島敏行
柏木忠(捜査一課主任・警部補)…小野武彦
堀井進(捜査一課継続捜査班主任・警部)…大和田伸也
福永忠夫(帝銀事件名刺班)…池内博之
田井新助(帝銀事件捜査本部指揮官・警視)…渡辺哲
岩村宗一(捜査一課庶務係主任)…升毅
飯田角市(帝銀事件名刺班捜査員)…中原丈雄
本多勝(帝銀事件名刺班捜査員)…深水三章
末松刑事(帝銀事件捜査員)…梨本謙次郎
帝銀事件捜査員…山本龍二
山下刑事(警備員殺人事件捜査員)…中西良太
警備員殺人事件捜査員…伊藤正之
鈴原太一(吉展ちゃん事件捜査員)…山田明郷
中村雅夫(吉展ちゃん事件捜査員)…大高洋夫
和田勝義(吉展ちゃん事件捜査員)…六平直政
水原洋平(三億円事件捜査員)…野村宏伸
真下秀樹(三億円事件捜査員)…相島一之
佐藤圭作(三億円事件捜査員)…長谷川朝晴
西脇忠一(三億円事件捜査員)…デビット伊東
山岸看守(宮城刑務所看守・声のみ)…伊武雅刀
山野辰巳(産政新聞デスク)…鳥越俊太郎
石崎篤子(石崎の妻)…中島ひろ子
岸田里子(岸田警部補の妻)…朝加真由美
平沢五平(貞通の父)…歌澤寅右衛門
小原トク(保の母)…岩崎加根子
小原茂(保の弟)…福田賢二 
皆川静雄(クリーニング店主人)…半海一晃
鈴木敏子(借家の大家)…根岸季衣
今村幸助(石川警察署巡査・駐在)…松澤一之
青木孝一郎(扇屋「八重菊」の主人)…六角精児
磯部周吉(扇屋「八重菊」の使用人)…長門裕之

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感想

私はドラマを見てから本を読んだのですが、どちらもとても興味深く、勉強になりました。本のほうは平塚のべらんめぇ口調で書かれていて非常に読みやすく、また彼の地道な捜査の道すじを見ることができ、面白かったです。中でも三億円事件に関する記述が多く、当時の細かい捜査状況は過去のどんな著書よりもこの本が一番詳しく書かれているのではないでしょうか。平塚自身は三億円事件について単独犯ではないかという考えを持っていて、あたかもそう決め付けているかのような書き方だったのは多少気になりましたが、そういう考えもあるのかと関心しました。また、遺留品の中に新聞紙の後をみつけ、それがどの新聞の何日のどの記事なのかを割り出して配達地域を特定するなど、徹底的に疑問を洗い出して捜査する手法は、下手な推理小説よりも何倍も迫力と緊張感があり、それが実際に起こった事件ということもあってとても読み応えがありました。ただ、冤罪といわれている「帝銀事件」の犯人が平沢で間違いないと断定していたり、捕まらなかった「三億円事件」の犯人像を「絶対にこうだ!」と言い切ってしまっているのは多少気になるところでした。もう少し著者が配慮し、ちょっとしたコメントなどがあるとなおよい本になったのではないかなと思います。ただ読み物としては十分に楽しめますし、一読の価値があるものだと思います。